紅花プロジェクト2011(活動4年目)
2月20日に開催した【紅花寒染めワークショップ】。
昨年、上山明新館高校【ベニバナ研究班】の生徒さんたちと
一緒に ヴェンテンガルテンで栽培した最上紅花。
無農薬にこだわり、早朝から手摘みして、昔ながらの製法で
自ら加工した紅餅を使ってこの日は寒染め体験に挑戦。
染め上がった鮮やかな紅色に、脈々と受け継がれてきた
歴史の重みを強く感じる。
ヴェンテンガルテン内のこの場所に夏になるとオープンする【ひまわり迷路】では、毎年たくさんの子どもたちの元気な声が響いている。
今年は大地を休ませるため、ひまわりの代わりに蕎麦を栽培することにし、道路沿いでは昨年に続きベニバナを栽培すべく、4月、道路に平行して最上紅花を播種。
今年は雄大な蔵王をバックに山形を代表する最上紅花と蕎麦を楽しめる予定。
こちらは今年、最上紅花を栽培する通称「下の花壇」。
連作障害を避けるため、昨年は最上紅花栽培を敢えて休んで蕎麦を栽培。
結実したそばは収穫せず、そのまま大地にすき込んだ。
L字形のこの場所で、今年再び最上紅花を栽培する。
5月上旬、上の花壇も下の花壇も発芽確認。
この冬、ここ上山は久しぶりの大雪に見舞われたものの、春はとても雨が少ない。
シルクロードを経由して日本に伝わった最上紅花は、シルクロードの向こう側にある乾燥地帯の植物らしく、雨がなくても元気に生育を続けている。
5月下旬、1週間ぶりの雨で大地が潤う。
雑草が目立ってきたため除草と間引き作業。
間引いた最上紅花は食材としても無限の可能性を秘める。
シャキシャキした独特の食感は、最上紅花を栽培している者だけが秘かに楽しめるオンリーワンな逸品。
6月12日朝、最上紅花を栽培している
ヴェンテンガルテンで除草&間引き。
道路に面した「上の花壇」で
最上紅花を栽培するのは今年で2年目。
昨年の経験に基づいた栽培が順調に進んでいる。
こちらの写真は、線路沿いで栽培している最上紅花。
上山明新館高校ベニバナ研究班の生徒さんたちが
成長の様子を記録している。
この場所に隣接する畑では、保育園児たちが栽培する
サツマイモが順調に生育している。
間引いた紅花若菜がサラダやおひたしで食卓に並ぶ。
シャキシャキした食感に舌鼓を打ちながら
最上紅花の食としての可能性を模索する。
入梅以来、連日の雨。
時折激しく降る雨に、開花間近の最上紅花が倒伏しないことを祈りながらヴェンテンガルテンに足を運ぶ日々。
今年は最上紅花の隣で、そばも栽培している。
計画通り、週明け同時に開花すると、山形県の花・最上紅花と山形県の味・蕎麦の花を雄大な蔵王を借景に楽しめる。
日に日に大きくなるツボミ。
紅と白に染まるその日が待ち遠しい。
上山明新館高校ベニバナ研究班の生徒さんたちと栽培に取り組んでいる線路沿いの下の花壇。こちらも倒伏することなく順調に生育を続けている。
夏至の日から数えて11日目の半夏の頃にひとつ静かに咲き始め、それを合図に一斉に花開く最上紅花。
梅雨空が一休みした7月2日早朝、花壇で静かに花開いた最上紅花を確認する。
満開の白い蕎麦の花に隣接して「半夏のひとつ咲き」を
合図に花開き始めた最上紅花。
朝焼けに照らし出されたまちの表情は、いつみても美しい。
初夏の風に揺れる最上紅花。
最上紅花が盛んに栽培されていたいにしえより
幾度と無く繰り返されてきたこの風景に
確かな時の流れと地域の豊かさを感じる。
雄大な蔵王を背景に初夏の風に揺れる蕎麦と紅花。
上山の豊かな地域資源を満喫できる
とびっきり贅沢な異空間。
ここ上山でも、かつて盛んに栽培されていた最上紅花を「もう一度、花咲かせてみよう」と上山明新館高校の生徒さんたちと連携を図りながら4年前から取り組んでいる【紅花プロジェクト】。
「その魅力に大勢の方から触れてもらえたら…」と昨年から【紅花収穫祭】を開催している。
2回目となる今年の【紅花収穫祭】は7月10日(日)午前10時から、ヴェンテンガルテン(※斎藤茂吉記念館隣接)ですり染め体験、摘み取り体験、写真撮影会、紅花を使用したアイスクリーム等アイデアレシピの試食販売などを企画してる。「大勢の方からお越しいただけたら最高です(by上山まちづくり塾生一同)」
7月10日(日)、最上紅花が満開に咲き誇る線路沿いの花壇で【第2回紅花収穫祭】を開催しました。
朝から気温が上昇したこの日、上山まちづくり塾のメンバーは梅雨空とニラメッコを繰り返しながら雨が落ちてこないことを祈りつつ会場準備。
事業連携している上山明新館高校の生徒さんたちは、この日のために準備したカスリの着物に着替えて来訪者を笑顔で出迎え、元気な声で「こんにちは」。
会場ではすり染め体験、摘み取り体験、写真撮影会に加え、最上紅花の乱花を生かしたおにぎりやきゅうりの一本付けなど食の可能性を探る試みも行われ、たくさんの笑顔がこぼれていました。
猛暑の中、お越しいただいた方の中には県外からわざわざお越しくださった方の姿も。会場に足を運んでいただいた皆さん、「ありがとうございました。来年も、ぜひお越しいただければ幸いです」。
7月10日に開催した【紅花収穫祭】の日を境に、色鮮やかだった黄色い最上紅花は日に日に赤く変色し始める。
歴史と伝統に触れる試みとして、摘み取った最上紅花を乾燥させて乱花にする。
朝摘みしたばかりの最上紅花は、独特の手ざわり感で、あまりの色の鮮やかさに、しばし言葉を失う贅沢なひととき。
摘み取った最上紅花を発酵させて紅餅をつくる。
色鮮やかな紅色に歴史と伝統の強さを感じる。
先人達の知恵に脱帽。