食用ほおずきプロジェクト06~07(活動1年目)
06年09月、秋色に色づいた木々の葉に、季節の確かな移り変わりを
感じながら車を走らせ向かった先は上山市山元(やまもと)地区。
山あいにある小さな小さな集落で、偶然、お茶うけで出された
オレンジ色の不思議な実に「………」。
思わず言葉を失ったのがすべての始まり。
冬の足音が聞こえ始めた06年11月、山あいにある小さな集落を再訪し、
オレンジ色の不思議な実を裏の畑で栽培していたおばあちゃんに
「ゆかたに似合うかみのやま温泉のアイテムづくりに協力してほしい…」。
背中を丸めてこたつに入り、お茶飲みしていたおばあちゃんから
「まぢのためになるんであれば…」とオレンジ色の食用ほおずきを
一握り分けてもらう。
06年11月、おばあちゃんから分けてもらった食用ほおずきから種を採り出す。
時を同じくして、翌年食用ほおずきの栽培を予定している畑で土作りに着手。
段々畑の最も低い場所に位置し、何年も放置されていたこの畑では、
不法に投機されたごみが多く、その処理だけでも一苦労の大仕事となる。
トラックで堆肥を運んで畑に散らかしては耕運する地道な作業を
何度と無く繰り返すことに週末を費やす。
ハウスの中で栽培してきたポット苗を路地に植え付ける。
07年5月、苗の植え付けの参加者を募ったところ、
子どもから大人まで約30人が移植ベラ片手に参加する。
食用ほおずきは、その後、何事も無くグングン成長を続けたが
街を直撃した大型台風の影響で、苗が倒伏し畑が冠水する。
台風一過の青空のもと、畑にたまった水をスコップで急いでかき出す。
収穫の秋。市内9つの事業所の協力で15の加工品が完成する。
07年11月、畑に霜が降りて1年目の挑戦が終わる。
07年12月、地元の上山明新館高校に事業連携を打診する。