食用ほおずきプロジェクト2008(活動2年目)

 

上山まちづくり塾から事業連携の打診を受け、08年1月、上山明新館高校の
1年生たちによる【食用ホオズキ研究班】が立ち上がる。
上山まちづくり塾から提供された数粒の食用ほおずきから高校生が
種を採り出し、ピンセットで1粒1粒丁寧にセルトレイに播種していく。
発芽温度の比較等、高校生による栽培の学術的な研究がスタートし、
地元の高校と地域が連携したプロジェクトが始動した。 
 

 

試行錯誤を繰り返しながらも学校の施設で育苗等の研究に取り組む

【食用ホオズキ研究班】は、播種から1か月後の08年3月、

苗のポットあげ作業への参加を広く市民に呼びかける。

「地元の高校なのに、初めて入った…」と話す大勢の市民が
生徒さんたちから教えてもらいながら苗のポットを楽しむ。
 

 

ポッと上げから1か月半が経過した08年5月、上山の中心市街にある
市民活動の拠点施設・上山市まちづくりセンターで
【食用ホオズキ研究班】が食用ほおずき苗の販売実習。
最初こそ恥ずかしそうに声を出せずに接客していた生徒さんたちも、
時間とともに自信がみなぎり、用意した2,000本の苗は完売した。
植付は高校生がアドバイス
植付は高校生がアドバイス
 
08年5月、地元の小中学生、高校生、市民が参加して
食用ほおずき苗の植え付けが行われる。
【食用ホオズキ研究班】が育苗を手がけた苗を、
1ポット1ポット、等間隔に畑に植えつけていく。
前年の経験と反省を踏まえ、畝間と株間を慎重に計測する。
この場所から眺める雄大な蔵王は、絶景の一言。
 
迷路のような畑に園児達は大はしゃぎ
迷路のような畑に園児達は大はしゃぎ

 

上山明新館高校との連携が始まったこの年、「食育」をテーマに
市立保育園でも食用ほおずきの栽培が始まる。
春から園庭で食用ほおずきを栽培してくれた年長児100人を
収穫期を迎えた秋の畑に招待する。残暑の中 9月の畑に元気に飛び出した園児たち。口いっぱいに広がる食用ほおずきの甘酸っぱさに笑顔がはじける。この収穫体験でも【食用ホオズキ研究班】がサポート役として大活躍。
 
規格外の可能性を探る
規格外の可能性を探る

 

収穫した食用ほおずきを活かして【食用ホオズキ研究班】の
生徒さんたちが食品加工実習をスタートさせる。
ガクを取り除き、実を洗う生徒さんたちの一生懸命な姿に心が動く。
「次代を担う若い世代のために、何ができるのだろうか?」
 
食用ほおずきジャムの試作品が完成する。
地元牧場の全面的な技術支援を受け【食用ホオズキ研究班】が加工した
ジャムを流し込んだ【食用ほおずき愛ス】が店頭を賑わす。