食用ほおずきプロジェクト2010(活動4年目)

 
この3年間、連携して食用ほおずきプロジェクトに取り組んできた
上山明新館高校【食用ホオズキ研究班】は、この春、卒業。
しかし「先輩の研究を引き継ごう」と後輩6人が名乗りを上げ、
10年1月、高校生と市民が食用ほおずきの種をピンセットで播く。
 
 
10年3月、高校生と市民による食用ほおずき苗ポットあげ作業。
まだ、雪が残る肌寒い屋外と異なり、学校の温室ハウスはポッカポッカ。
一足早い春の温もりを感じながら約2時間の作業。
かみのやま産食用ほおずきのブランド化に昨年来取り組む
東北芸術工科大学の学生も駆けつけ、作業の様子を写真に収める。
 
卒業した先輩達の研究を引き継いだ【新☆食用ホオズキ研究班】が
育苗を手がけた食用ほおずき苗を10年5月、畑に植え付ける。
市民に植え付けを指導する高校生は自信にあふれ頼もしい。
この日は約150本の苗を植えつけた。
上山まちづくり塾の塾長が手作りした「ゆかた美人」の看板が抜群。
 
苗の植付が一段落した10年5月下旬、上山明新館高校
【食用ホオズキ研究班】は3班に分かれて3つの保育園を訪問。
「食育」をテーマに取り組んでいる保育園との事業連携。
生徒自作の紙芝居「食用ホウズキって何?」を上演してから、
園児と一緒に苗の植え付けを楽しむ。
 
10年6月、上山明新館高校【食用ホオズキ研究班】と【薬草研究会】で
車3台に分乗し、山に古くから自生すると言われる山ホオズキ探し。
地元のおじいちゃんがハンドルを握る四駆のジープを先導に、
雨上がりの道無き山道を進むこと約1時間半。道に何度も迷いながら
たどり着いた目的地で、かつて山仕事の合間に食べたといわれる
山ホオズキをついに見つけ胸が高鳴る。
昨年来、山ホオズキ探しに協力いただいた地元薬草研究会の皆さんに心から感謝する。
花が咲いた頃の再訪を誓う。
 
梅雨があけ連日の最高気温が30℃を超える猛暑。学校が夏休みに
入った7月下旬、【金瓶里づくり倶楽部】の サポートを受け、
ヴェンテンガルテンで草刈り&誘引作業。
この日は、午前8時過ぎ、畑の気温が既に30℃を超える。
脱水症状にならないように、水分補給と休憩を繰り返しながら
厳しい暑さのもと行った3時間の作業。扇風機が回る近所の蕎麦屋の座敷にあがって、
みんなで食べた 昼のラーメンが「旨かった!!」。 
 
【第40回かみのやま温泉全国かかし祭】が9月に開幕。
今年も会場内に【食用ほおずきコーナー】が設置された。
前年に引き続き、期間中の祝日&週末は上山まちづくり塾生と
上山明新館高校【食用ホオズキ研究班】がPRに取り組んだ。
最初こそ大きな声を出せずにいた生徒たちも雰囲気を学びながら
次第に観光客とのコミュニケーションを楽しめるように…。
 
会場最多の支持を受け特別賞受賞
会場最多の支持を受け特別賞受賞
 
地域課題の解決に取り組んでいる活動団体に贈られる
【平成22年度やまがた公益大賞】の団体のひとつに、
食用ほおずきプロジェクトで事業連携している
上山明新館高校食用ホオズキ研究班がノミネート。
9月上旬の日曜日【平成22年度やまがた公益大賞】に
ノミネートされた県内5団体が公開プレゼンテーションを行い、
上山明新館高校食用ホオズキ研究班は来場者最多の
支持を受け【一般審査員特別賞】を受賞する。
 
 
過去3年に渡って【アイデアレシピ試食会】を開催し、
上山産食用ほおずきの加工特性を模索してきた。
今年は【産学官連携発表会】とタイトルを少し変えて開催。
当日は吉村知事はじめ、大勢の来賓の方々から臨席いただく。
今年、持ち込まれたアイデアあふれる加工品は全16品。
食用ほおずきの特性を活かした加工品は、職人たちの
腕の見せどころで、どの作品もトコトンこだわった逸品。
食用ほおずきに秘められた更なる可能性と、次代を担う高校生たちの柔軟な発想に
目尻を下げる、そんな有意義なひとときとなる。
地元唯一の高校・上山明新館高校と4年前から連携して取り組んでいる
【食用ほおずきプロジェクト】。確かな役割を着実に担っている生徒さんたちの
確かな頑張りに勇気と元気を分けてもらう。