食用ほおずきプロジェクト2013(活動7年目)

前年同様、大雪に見舞われてた2013年の、

一年で最も寒さが厳しい2月の24日(日)、

前夜からの降雪と吹雪で上山のまちが純白冬色の

豪雪に包まれるなか、7年目を迎えた

食用ほおずきプロジェクトが始動しました。

毎年、この播種が、上山明新館高校の先輩から後輩に

プロジェクトが引き継がれる節目の作業になります。

食用ほおずきプロジェクトに携わる、新メンバーは

2年生2人、1年生3人の合計5人の生徒さんです。

食用ほおずきの種は一粒一粒、ピンセットで

セルトレイに丁寧に播いていきます。

この種は、昨年、収穫した食用ほおずきの実から

生徒さんたちが採種した貴重な種です。

かみのやま在来種にこだわる生徒さんたちの

熱意を感じながらの協同作業になりました。

この日は128粒用のセルトレイに

128粒×10トレイ、播種しました。 

播種したセルトレイを、雪に覆われた手作りの温室に運び込み、

手際の良い生徒さんたちの指導のもと、底面給水の作業。

冷たい水道水と水量に悪戦苦闘で苦笑いしながらも

先輩たちの長年の研究実績に基づいて、発芽温度は28度に設定。

発芽温度がわからず、試行錯誤を繰り返した以前は、

発芽した苗が徒長しすぎて失敗したこともありました。

「今年こそは良い苗を」「高品質の食用ほおずきを」の願いを胸に

参加者全員で種まき作業を行いました。 

 

 

4月14日(日)、上山明新館高校で食用ほおずき苗の

ポット上げ作業が行われました。

 

2月24日にピンセットで播種した食用ほおずきは

上山明新館高校食用ほおずき研究班の管理のもと、

学校の温室施設の中で順調に成長を続けてきました。

苗が大きくなってきたため、播種したセルトレイから

ポットに上げることになりました。

 

この日の食用ほおずきポット上げは、

山形新聞で事前に広報されたこともあり、

作業には市内外から参加者が集いました。

 

最初に、上山明新館高校食用ほおずき研究班の

生徒さんたちが作業行程や育苗経過を説明。

その後、参加者が生徒さんと一緒にポット上げに

取り組みました。

セルトレイから取り出した苗を、用土を入れた

緑色のポットに移し替えていくポット上げ作業。

1時間ほどの共同作業で、予定していた数の

ポット上げを終了し、その後、参加者と

生徒さんが意見交換をしました。

意見交換では、生徒さんたちと地元菓子店が

連携して開発したスイーツが振る舞われ、

食用ほおずきの栽培方法や食用ほおずきを活かした

新企画の話題等について情報交換しました。

 

5月18日(土)と19日(日)の二日間、

上山明新館高校で食用ほおずき研究班による

食用ほおずき苗頒布会が開催されました。

 

事前にメディアを通して周知広報が図られたため、

今回の頒布会も開始時間前から苗を買い求める人で

長い列ができ、噂を聞きつけて県外から来訪された方も

いらっしゃいました。

今回、販売された食用ほおずきの苗は

粒の小さい上山在来系と大粒系の2種類で、

上山明新館高校食用ほおずき研究班が

丹精込めて育苗してきました。

この日は、苗の購入者に食用ほおずき栽培マニュアルが

配布されたほか、食用ほおずき研究班が地元店舗と共同開発した

食用ほおずきを活かしたアイスクリームや

マフィンも販売され、いずれも完売しました。

6月16日(日)、食用ほおずき栽培講習会が

上山明新館高等学校で開催されました。

この日は上山明新館高校食用ホオズキ研究班が、

これまでの研究成果に基づいて誘引の仕方や整枝方法など

栽培管理のノウハウを説明しました。

今年は雨の少ない6月ですが、ほ場では食用ほおずきが

成長を続けています。

 

今年は食用ほおずきの生育期に

極端に降雨が少なく心配していたところ、

梅雨明けとともに連日、雨・雨・雨。

 

そんな過酷な環境のもと、食用ほおずきは

順調に成長中です。

 

9月から収穫期を迎える食用ほおずき。

台風による被害が出ないことを祈るばかり。