紅花プロジェクト2012(活動5年目)
雪が消えた大地でトラクターがうなりを上げる。
かつて栽培されていた最上紅花を
「もう一度、花咲かせてみよう」と、
上山明新館高校ベニバナ研究班のメンバーと
連携を図りながら展開している紅花プロジェクト。
この日は、140cmの畝幅に1kgの最上紅花の種を
2条播き×5列で作業を終了。
南の方からサクラの便りが届き始め、春めいてきた街で、
4月21日(土)、5年目の活動が幕を開ける。
最上紅花の種を播いた翌日、
絶好のタイミングで恵みの雨。
発芽が待ち遠しい日々。
今年、上山のサクラは例年より
1週間ほど遅く開花。
春の訪れを告げるサクラと
残雪の蔵王のコントラストは
いつ見ても「すばらしい」。
4月28日(土)、ヴェンテンガルテンにて。
12年5月3日(木)朝、
2条播きした最上紅花の発芽を確認。
開花が予想される7月上中旬まで
朝仕事×朝仕事×朝仕事。
12年5月8日(火)朝、
順調に生育を続ける最上紅花。
雑草も目立ってきた。
12年5月12日(土)朝、
順調に生育を続ける最上紅花。
12年5月20日(日)朝、
この時期、成長著しい最上紅花。
最上紅花の若菜は歯ごたえがあり
シャキシャキしていて、サラダでも
お浸しでも楽しめる郷土の逸品。
12年6月3日(日)朝、蔵王山頂から射し込む
朝陽に照らし出された畑で、今年1回目となる
除草&間引き作業を行う。
7月上旬の開花まで、この朝仕事が繰り返される。
12年6月9日(土)朝、今年2回目となる
除草&間引き作業を行う。
この日、上山青年会議所さんの協力を得て、
取り組んだ朝仕事は1時間半。
最上紅花の隣(写真右側)では、
昨年のこぼれ種から発芽した
蕎麦の白い花が満開に咲き誇る。
12年6月15日(金)朝、
順調に成長を続ける最上紅花。
倒伏防止用の
支柱の設置時期が近づいている。
日本各地に大雨等の被害をもたらした台風4号が
12年6月20日(水)明け方、南東北を縦断した。
ヴェンテンガルテンの最上紅花は
南方に向かって ナナメに傾く。
台風が次々と北上してくるこの時期、
倒伏防止の作業を急がないと…。
成長著しい最上紅花の倒伏を防ぐため、
上山明新館高校ベニベナ研究班のメンバーが
休日返上で支柱立てに取り組む。
梅雨入りしているにもかかわらず
雨が少ない今年、乾いた大地への
支柱立てに汗。
12年6月30日(土)早朝、
支柱立て&誘引作業。
上山青年会議所さんから
この日も力仕事を
サポートいただく。
週末返上で朝仕事にご協力いただきました
上山青年会議所さん、「ありがとうございました」。
最上紅花の開花が待ち遠しい今日この頃。
夏至の日から数えて11日目に当たる
半夏生の日に、最上紅花は一輪咲く。
「半夏のひとつ咲き」
7月6日、最上紅花の開花を確認。
※2012年の半夏生は7月1日。
みんなで連携して最上紅花の栽培に取り組んでいる場所
最上紅花景観プロジェクト
~紅花×そば×蔵王の饗宴~
NPO法人上山まちづくり塾
社団法人上山青年会議所
上山明新館高等学校
看板を制作&設置。
≪参加者募集≫
最上紅花の花摘みを体験してみませんか!!
■期間 毎朝午前6時~午前8時頃 ※雨天時は中止
■場所 ヴェンテンガルテン(茂吉記念館西側の旧上山農高実習田跡地)
■服装 花摘み作業を楽しめるスタイル(最上紅花はトゲがあるので長袖&
ゴム手袋を着用、長靴、お持ちの方ははけご、スマイル)
■お礼 最上紅花の切花(または冬の寒染め割り引き券)
■備考 収穫した最上紅花は昔ながらの手法で紅餅に加工(※体験可)
2012年7月15日(日)早朝の最上紅花。
上山まちづくり塾では、朝仕事で紅花を摘んでは
乱花や紅餅に加工している。
今年は上山明新館高校ベニバナ研究班のメンバーも
週末の朝を返上して早朝紅花摘みにチャレンジ。
若い頃のいろいろな経験が人生を豊かにしてくれる、きっと。
朝摘みした最上紅花の花びらを加工する。
最上紅花は、サフロールイエロー(黄色)と
カルサミン(紅色)の2つの色素を含む。
花びらを水に浸すとサフロールイエローは水に溶け、
紅色の色素カルサミンだけが花びらに残る。
最上紅花の色素は99%が黄色で
紅色は1%に過ぎない。
2012年7月18日(水)、山形大学農学部の笹沼先生と学生さんから
最上紅花の栽培地を来訪いただきました。
今年は例年より最上紅花の開花が遅かったため、この日は、
笹沼先生と学生さんたちを満開の最上紅花が出迎えました。
笹沼先生は、毎年、最上紅花の開花にあわせて紅花栽培地を
学生さんと訪問し、生産者から聞き取り調査等を行っています。
この日、笹沼先生からは、紅花プロジェクトで連携している
上山明新館高校も訪問いただき、地域活動に励む生徒さんたちと
意見や情報を交換いただきました。